こんにちは、かるびです。
卒論初めて書こうとすると、「どのくらいの文字数を書けば合格なのか?」って不安になりませんか?
とりあえず数万とは聞くけど…
結論からいえば、多くの大学では最低でも1万文字程度は必要です。
しかしながら、その幅は学部や大学によって大きく異なるんです。
この記事では、卒論の目的や文字数基準、分野別の特徴、文字数が足りないときの対処法まで詳しく解説していきます!
【結論】卒論の文字数は何文字から合格なの?
卒論の目的は?合格ラインの定義

卒業論文は「学生が研究者としての初歩的な訓練を修了するための最終課題」の位置付けだと考えられます。
そのため、評価項目は大きく以下の3点だと考えられるでしょう。
- 自ら設定した課題に対し自分なりの論理的な答えが出ているのか
- 最低限の文字数など、形式的条件を満たしているか
- 卒論発表(口頭試問など)の質
一般的には10,000〜30,000字程度が合格ラインなようです。
形式や基本的な書き方は大学から指導があるよ!
余談ですが、内容のレベルについて、指導教員は学生が一流の研究をできるとは思っていないようです。
修士研究で指導教員から「2年でできることなんてたかが知れてる」と伺ったため、それより短い卒研は況やですね。
卒論の基準要件に大学や学部ごとの違いはあるの?

学部・学科ごとに異なりますが、以下のような傾向があるようです。
例えば、早稲田大学の某学部ではこのような違いがるそうです。
学部 | 最低文字数 |
---|---|
歴史学専攻 | 32000字以上 |
地理学専攻 | 12,000字以上 |
英語英文学科 | 32,000字以上 |
文字数の中に参考文献リストが含まれないのは一般的で、脚注の扱いは大学により異なります。
文系・理系で異なる卒論の文字数目安

理系は何文字必要なの?
理系では20,000〜30,000字以上が珍しくありません。
A4用紙で40ページ超えもありますが、その理由は以下の通りです。
- 実験データや解析結果の図表が多い
- プロトコル(方法・材料)の詳細記述が多い
- 満足のいくデータは無いがちなので文章で誤魔化す!
特に「方法・材料」は文字数を稼ぎやすく、企業名や実験手順、使った機器・ソフト名を細かく書くだけで文字数が増えます。
ちなみに、文字数よりも仮説に対する実験が妥当か、新規性はあるか、考察に漏れはないかの方が断然重要でしたよ。
考察を長く書いて、データがないのを誤魔化しがちではある笑
文系卒論の標準的な文字数
文系では、調べた限り12000〜30000字が目安なようです。
ですが、ゼミの方針や教員の考え方で大きく変動します。
- 引用で文字数を増やす学生が多い(法学系は条文の引用が多い)
- 実際に3万字程度を書いたという声も
- 普段のレポートと比べると、段違いの分量
あくまで私の所感ですが、上記の特徴がありました。
同じ文系でも英文学科は32000字以上、地理学専攻は12000字以上と、かなり幅があります。
既に述べたとおり、学科・指導教員によって基準は大きく異なるため、過去の卒業論文を確認したり、先輩に聞くのが確実です。
私の時は同じ研究室の先輩のを読んで、最初に目標ページ数だけ決めていました。
Fラン大学の卒業論文は何文字?

Fランの卒論文字数の実態
ここでは、Fラン大学を受験偏差値がBFの大学と定義します。
結論から言えば、「Fラン大学でも卒論の文字数は他大学とほぼ同じ」でしょう。
なぜなら、大学が研究機関である以上、最低限の研究訓練は卒業要件に含まれているからです。
ただし、知人と会話をする中で以下のような点が見られる印象があります:
- 良い論文を書くというより、卒業のために終わらせる
- 文字数を「なんとか稼ぎ切った」という声が多い
- 内容より形式面を重視する傾向も
別に大学の入学難易度によって、卒論が楽になるなんてことはありえないです
知り合いもちゃんと追い込まれてました。徹夜オンパレード
みんな平等にキツいですよ。
卒論の文字数が基準に満たないとどうなる?
卒論が1万字すら届かない場合の対処法
文字数のカサ増しには色々な戦略が考えられます。
以下の戦略で文字数を補えるのではないでしょうか
- 研究背景(イントロ)を手厚くする
- 参考文献を多く引用する(特に理系でも有効)
- 考察の中で、自分の結果1つに対し複数の論文を引用して比較
- 方法・材料に使用した薬剤・装置・企業名など詳細記載
私が卒論を書いた時は、実験ノートに記録したプロトコルをすべて書き出すことで数千文字増えました。
文字数以外にも、ページ数の要件を満たすだけなら改ページ頻度を高めつつ、文字を11〜12ptにすると見栄えを損わずカサ増しできます。
文字数が足りないと評価や単位はどうなる?
ほとんどのケースで修正が求められるだけで、落とされることは稀です。
ただし、文字数よりも考察・結論の妥当性や論理性が重視されます。
あくまで修論ですが私の場合、9月の中間審査でボロクソに言われた後に11月に初稿を出してまた修正、、、を繰り返して10ページが増えていました。
ただし、最終提出締め切りに文字数が足りていないことだけは論外です。
中間締切であれば、とにかく提出を優先し、後でカサ増しという判断も時には必要です。
卒論の文字数稼ぎに頼らず内容を充実させるコツ

分量の構成をバランスよく考える
以下のような分量バランスを意識すると、効率よく論文が書けます。
セクション | 目安割合 |
---|---|
序論 | 約10% |
方法・材料 | 30〜40% |
結果 | 約25% |
考察 | 約25% |
構成の軸が定まっていれば、自然に文字数は増えていきます。
注意点として、序論で関係がないことを書きすぎると、今度は発表で質問が止まらなくなります。
修論でまさにここに陥り大変な目に遭いました。
30分の質問時間が1時間に…
どこの部分を厚くできそうか、全体を俯瞰すると良いですよ。
卒論文字数稼ぎのNG行為と注意点
以下の行為は、明確にマイナス評価の対象になります:
- 同じ内容の繰り返し
- 無意味な引用・脚注の乱用
- 引用に依存しすぎて「自分の意見」がない
「引用文=自分の主張」になってしまっては本末転倒です。
必ず自分の主張が軸にくるように、適切な量を心がけましょう。
卒論・卒業論文の文字数に関するよくある質問

卒論の文字数に含まれないものはどれ?
私の大学では以下のような特徴がありました。
項目 | 含まれるか |
---|---|
本文 | 含まれる |
目次・表紙・参考文献 | 含まれない |
脚注 | 大学による |
図表中の文字 | 通常は含まれない |
また、英語の場合は英語の場合、「アルファベット1文字=1文字」ではないこともあります。
1単語ごとにカウントする場合が多いはずです。
大学ごとにルールが異なるため、提出要項を要確認です。
簡単に文字数を数えるにはどうしたらいい?
Word左下の文字数カウントで確認するのが手っ取り早いです。
「校閲」タブ→「文字カウント」でも、範囲選択した部分の文字数を見ることが確認可能になっています。
ただし、特に前者の方法は全ページの全文字がカウントされてしまいます。
参考文献リストを完成後に載せると正確に算出できるでしょう。
また、画像内の文字はカウントされないので注意が必要です。
最終締切に字数制限をどうしても越えられない時は?
貴方に残された選択肢は3つあると考えられます。
- 潔く卒業を諦める
- 指導教官に泣きつく
- 徹夜
やるか、やらないかしかありません。
今すぐ行動しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
本記事が皆さんの論文執筆の参考になれば幸いです。