こんにちは、かるびです。
本選考が本格化すると、説明会やエントリーシート(ES)の作成などで忙しい日々が続きますよね。
特に研究活動と並行して就職活動を進める方の中には、効率よく情報収集をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、製薬業界の臨床開発職志望の方向けに、説明会やOB訪問で先輩社員にどのような質問をすればよいのかを解説していきます!
この記事を読めば、効率的に職種理解を深めるための質問フォーマットが分かるようになりますよ。
- 説明会・OB訪問での質問のコツ
- 【15選】臨床開発職志望への説明会や座談会でのおすすめ質問
- 1日の業務の流れを教えてください
- 担当する臨床試験の種類やフェーズはどのように決まりますか?
- 担当する施設数や訪問頻度はどのくらいですか?
- モニタリング報告書の作成で特に重要な点は何ですか?
- どの程度の頻度で出張が発生しますか?
- どのような指標でCRAの業務が評価されますか?
- 同業他社に比べて優れている点はどこですか?
- 新卒1年目から3年目に担当する業務は、どのようなものがありますか?
- 製薬メーかーとCROでの臨床開発職の違いは?
- 他の職種(例:データマネジメント、品質管理)との連携について教えてください。
- キャリアパスにはどのような選択肢がありますか?
- 医療機関との交渉や調整の際に求められるスキルは?
- 直近の法規制の変更による業務への影響は?
- CRAに向いている人の特徴を教えてください。
- CROではなくメーカーを選んだのですか?
- まとめ
説明会・OB訪問での質問のコツ

まず、以下の質問例を参考にするだけでなく、自分で質問を考えやすくするためのポイントについて解説します。
① 質問の目的を明確にする
質問をする際に最も大切なのは、その目的を明確にすることです。
目的がはっきりしている質問ほど、回答者の答えと自分が知りたい情報のズレが少なくなり、相手も答えやすくなります。
例えば、「この仕事ってきついですか?」とざっくり聞いてしまうと、回答者は労働時間・メンタルの負担・仕事内容の難しさなど、どの観点で答えればいいのか迷ってしまいます。
もし、自分が労働時間の長さを知りたかった場合、期待する答えとズレる可能性がありますよね。
そこで、「私は労働時間よりも人間関係のストレスを気にしやすいのですが、この仕事ではそういった大変さを感じることはありますか?」のように、自分の関心を具体的に伝えることで、求める情報が得られやすくなります。
② 同じ質問を複数の企業で聞く
企業ごとに異なる質問をしていませんか?
同じ質問を複数の企業で聞くことで、横比較がしやすくなります。
意外と難しいんだこれが
特に、自分が重視しているポイントを事前に表にまとめ、他の人が聞いていない部分を意識して質問すると、より有益な情報が得られます。
こうすることで、自分が同業他社と比べてどこに魅力を感じているのかが明確になり、志望動機の作成もスムーズになりますよ。
③ 人事と先輩社員で質問を使い分ける
企業によっては、人事担当者と先輩社員、それぞれに質問できる機会があると思います。
このとき、相手に合わせて適切な質問をすることが大切です。
- 人事担当者:会社の方針、雰囲気、制度
- 先輩社員:現場の仕事内容や働き方について詳しい
例えば、「評価制度の詳細」については人事担当者に、「入社後にギャップを感じた点」などは先輩社員に聞くのが効果的です。
相手に適した質問をすることで、より的確な情報を得ることができますよ。
【15選】臨床開発職志望への説明会や座談会でのおすすめ質問

ここからは、製薬臨床開発職志望におすすめの質問を紹介していきます!
本記事において、臨床開発職という大分類の中に、CRAという専門職が含まれるものとしています。
1日の業務の流れを教えてください
臨床開発職はその専門性から、面接時に業務内容を理解してエントリーしているのか聞かれることがあります。
職種と自分のミスマッチを防ぐため、必ず聞いておくことにしましょう。
志望先がメーカーかCROかによって、業務内容は大きく異なります。
必ずやりたいことがある方を選びましょうね。
担当する臨床試験の種類やフェーズはどのように決まりますか?
皆さんの中にも、特定の疾患の試験を希望する強い思いを抱いている方がいらっしゃるはずです。
ところが、配属先は業態によって大きく制限されてしまいます。
CROの場合はメーカーからの依頼依存、メーカーの場合は限られた疾患のみなんてことも。
担当した疾患、施設難易度、その他要因がその後のキャリアに大きく影響する側面もあるので、自分で選べるのかを注意しましょう。
担当する施設数や訪問頻度はどのくらいですか?
近年ではオンラインでの面談や電子カルテ導入が進み、以前より出張頻度は低下傾向にあるようです。
その反面、担当施設数は増加傾向にあるため実は忙しさは増しているなんてことも…。
会社が導入している備品や施設によって大きく異なるため、チェックしておきましょう。
モニタリング報告書の作成で特に重要な点は何ですか?
CRAは膨大な量の書類を作成します。
そのどれもが一つのミスも許されず、期限内に提出しないとならないものばかり。
本書類に限らず、多量の書類作成を滞りなく終わらせるために何を意識しているのか聞いておけば、自分が向いているか判断できますよ。
どの程度の頻度で出張が発生しますか?
臨床開発職は高頻度で出張がある職種です。
昨今は減少傾向にあるとはいえ、週に3日は外勤をしているなんてこともちらほら。
企業間でも差があるため、どのくらいの頻度が自分に適切か見極めておきましょう。
どのような指標でCRAの業務が評価されますか?
社会人になれば一定の指標に従って評価され、給与やボーナスが決まる生活になります。
CRAはミスをしないことが前提となり、決まった手順が滞りなく完了できるかを問われる仕事。
そのため、周りと比較できるような指標が無いがちです。
モチベの維持が大変かも
メーカー、CROのいずれにおいても評価制度がどのように設けられているのか、確認しておきましょう。
同業他社に比べて優れている点はどこですか?
特にCROで聞いておきたい質問です。
どの企業も同じ過程をへて仕事を完遂する以上、サービスの独自性で差別化が難しいビジネスモデルとなっています。
なのに面接では志望動機を述べなければいけません。
そのため、現場の社員に肌感を聞いてしまい、答えを手に入れてしまいましょう。
新卒1年目から3年目に担当する業務は、どのようなものがありますか?
仕事覚えのスピード感はどのくらいを想定していますか?
研修でみっちり練習してから挑みたいのか、実践重視で失敗しながら学んでいくのか。
また、WEBに載っている仕事内容をやるのは実は中堅からで、やりたい仕事ができないかもしれないことも。
およそ新卒から3年間でどんな仕事をやるのか、確認して解像度を高めておきましょう。
製薬メーかーとCROでの臨床開発職の違いは?
自分の言葉で正しく説明することができますか?
特にCROの面接において、仕事内容を理解できているかどうかがよく問われます。
一度聞けば二度と忘れない違いではあるので、しっかりと確認しておきましょう。
他の職種(例:データマネジメント、品質管理)との連携について教えてください。
臨床開発職の特色として、他部門との連携が挙げられます。
例えばメーカーの場合、研究部門やデータマネジメント、品質保証から薬事に至るまで非常に多岐にわたります。
社内のどんな人とも柔軟に連携できそうか、仕事内容を具体的に把握するためにも聞いておきましょう。
キャリアパスにはどのような選択肢がありますか?
臨床開発職のキャリアパスは非常に多岐にわたります。
マネジメント側に行く人もいれば、他職種に移る人も。
事前に考えておかなければ面接時の10年後の将来設計といった質問に答えるのが難しくなります。
何回も聞かれたな…
自分が行きたい企業では望みたいキャリアを歩んでいる、ロールモデルが見つかるといいですね。
医療機関との交渉や調整の際に求められるスキルは?
CRAになれば担当施設との交渉や日程調整は必須となってきます。
しかしながら、病院によって設備や人的資本は様々でなかなかうまくいかないことも。
苦労する点や乗り越える手段を聞いていけば、自ずと必要になるスキルがわかってきますよ。
直近の法規制の変更による業務への影響は?
もし法規制が大きく変わっていれば、働き方に影響が出ることが必死です。
治験フェーズをどこまでカットできるのか、必要情報はどこまで追記すべきなのか。
外的要因でどれほど仕事の難易度が変動するかによっても、かかるストレスに違いが出そうですね。
CRAに向いている人の特徴を教えてください。
CRAは専門性が高い職種です。
例えばCROに就職した場合、一生CRAを続ける方が多いように、後戻りが難しい場合があります。
自分が本当にその選択肢で最初の職種を選んで良いのかを改めて見つめ直すべきです。
自分の考えを伝えて質問しようね
CROではなくメーカーを選んだのですか?
逆も然りです。
同様の質問は必ず面接時に問われます。
すでに受かった先輩社員の話を聞きながら、自分が本当にこの業界に就職したい理由を作り上げて行きましょう。
まとめ
いかがでしたか?
本記事が皆様の就活の手助けになれば幸いです。