【大学院入試】面接の質問は何を聞かれる?対策は?実体験を元に解説!

勉強

こんにちは、かるびです。

4月になり、当研究室にも後輩が入ってきました。

他大学からの進学だそうで、情報が少なく面接対策に苦労したそうです。

そこで今回は、私が所属している筑波大学大学院の面接体験を元に、大学院の面接の概要と、その対策を考察してみました。

院試対策の参考になれば幸いです。

大学院の面接の概要

まずは大学院の面接の概要をお伝えします。

面接官は複数名?

担当の面接官は教授(助教を含む)3名と、志望研究室の教授1名の計4名で行われました。

志望する研究科、大学院によっては一対一での面接もあるかもしれません。

ただ、どの大学においても複数名を相手にする覚悟が必要でしょう。

時間は30分程度

入室から退室まで、おおよそ30分程度でした。

あらかじめ用意された質問に答え切れた時点で終了となります。

私の場合は早めに質問が尽き、20分程度で終わりました。

答え方次第で、面接時間を短くできそうですね。

配点比重は重めか?

大学院によっては面接での配点比重が最も重く設定されているようです。

(確実な情報ではないので、過信しないでください!)

現時点の知識よりも、「真摯に研究に向き合い、研究室に馴染めそうかどうか」が重視されているためだそうです。

指導する教授陣からすれば、志望者は最低でも2年は面倒を見続けなければならない存在。

当然と言えば当然かもしれませんね。

大学によって配点は全く異なりますが、十分に対策して損はありません

大学院の面接の評価ポイント

面接は「常識のないヤツを落とす」試験

大学院入試の面接は優秀な人を見つけるのではなく、「常識のない人間」を落とすことを目的としているようです。

ただ優秀な人を求めるのであれば、高難易度のペーパーテストを設け、突破できる人材を選べばいいところ。

教授曰はく、毎年一度も研究室見学に来ず、何を研究するかイメージしていないのに試験を受ける学生がいるとか…。

そういった常識ない学生の方が指導に値しないため、以下の3点を考慮しつつふるいにかけているそうです。

1. 論理的な思考力が備わっているかどうか

研究で成果を出すためには、日常的に論理的な思考ができることが必須になります。

特に実験においては、仮説をいかに正しく設定できるかが全て。

日々の失敗の原因を正確に考察できれば、手早く研究を進めることができます。

そのため、根拠を元にわかりやすく人に説明できる論理性の有無を見定めているようです。

2. 教授との相性が良いかどうか

志望研究室の教授と相性が良いかどうかは特に重要!

研究室の方針と志望者の考え方のミスマッチを防ぎ、円滑な研究活動を実現するために注視されているようです。

懇切丁寧な指導を期待する学生が放置系の研究室に入った場合、病んで休学してしまうこともあるとか…。

実際、私の先輩にも修士1年の夏には研究室に来なくなってしまった方もいます。

ストレスない研究活動を実現するためにも、事前に教授の方針と自分の希望がマッチしているかは確認しておくようにしましょう。

3. 研究を諦めない熱意があるかどうか

多くの研究は挫折や失敗の連続であり、年単位の時間を掛けて成果を出すものです。

途中で投げ出してしまっては、指導側と学生側双方の時間を大きく無駄にしてしまいます。

そのため、研究活動を継続できそうな熱意が備わっているかどうかを見極めようとしているようです。

大学院の面接での流れ

続いて、面接を受ける日の流れを実体験を元に解説していきます。

他の大学院を受験する方も、参考にしてみてくださいね。

待合室で全員待機

二会場に分かれて待機をしていました。

パイプ椅子が4列隙間を開けて並べられ、会話もない静かな環境です。

書籍の閲覧は許可されているため、この時間にひたすら最終確認を行っていました。

長い人で1半時間程度、待機していたようです。

会場へ移動

職員の誘導に従い、各自個室に移動します。

長机の後ろに面接官4名が並び、学生はその前に置かれた椅子に座って面接を受ける形式でした。

自己紹介

面接官に促され、氏名と出身学部、所属研究室を簡単に述べました。

質疑応答

教授が一人一人順番に質問を投げかけます。

質問は事前に用意されているようで、全て回答し終わった時点で面接終了でした。

大学院の面接の質問内容は?

大学院の面接では、やや特異な質問が飛び交います。

そのどれもが対策必須の穿った質問ばかり。

ここでは今後面接を受ける方々のため、実際に何を問われたかを解説してゆきます。

他大学院でも共通して聞かれる可能性が高いため、対策に役立ててくださいね。

志望動機

どこの大学院を受けても、必ず聞かれます。

私は学部と同じ研究室志望であり、「卒業研究の出来に満足できず、リベンジしたい」と回答しました。

他大学から来た同期は「なぜこの大学院なのか」「なぜこの研究室なのか」と詳細に問われたようです。

熱意を伝えるためにも、根拠を用意しておく必要がありそうですね。

大学院卒業後の進路は?

修士卒で就職か、博士課程への進学を想定しているかを問われました。

私は修士卒での就職を希望する旨を正直に伝えました。

今考えれば、教授陣は博士進学を奨励していたため、その可能性を示した方が印象が良かったかもしれません。

卒業研究の概要を2分程度で解説

背景知識のない相手に、どれほどわかりやすく説明できるかの論理性を見ているようです。

私の場合、内容について細かく問われることはありませんでした。

しかし、他大学から来た同期は背景から具体的な手法の原理について等、教授の興味のままに質問されたようです。

特に外部進学の方は何度も原稿を推敲し、練習しておいた方がよさそうです。

研究をする中で大変だったこと

課題解決力があるかどうかを問うているようでした。

私の場合、数か月間失敗し続けた実験に仮説をどれほど多角的に立てて乗り越えたか説明することで対処しました。

バイト先で一番おいしいピザは?

履歴書に謝ってアルバイト先を書いてしまったことが原因で質問されました。

完全に冗談で聞かれていたので、他の皆さんが問われることはないでしょう。笑

研究をしていて一番うれしかったこと

学部時代の指導教員からの質問でした。

研究自体にモチベーションを保って取り組めるかを見極めているようです。

やりたい研究はどんなこと?

その研究室について理解を深めているかどうか、熱意を持って取り組めるかを確認しているようでした。

明確な研究計画は思い浮かばなくとも、「その研究テーマのどの部分に興味があるか」「将来どんな問題を解決したいか」どうか、方針だけでも考えておく必要がありそうです。

大学院面接の具体的な対策方法

卒業論文の内容を整理

中学生にも伝わる語彙のみで研究内容を整理してみましょう。

面接時には、初対面かつ背景知識もない相手に短時間で概要を理解してもらうことが必須。

専門的な語彙を使っていては、その説明に時間を取られ、本筋が理解されないリスクが生じます。

これを回避するため、誰にでも伝わる平易な語彙だけを使って整理しておきましょう。

そのうえで、他の研究室に所属している友人相手に練習を行えば、質疑応答への準備も万全です。

PREP法で話す練習

相手に伝わりやすい話法の一つとして、「PREP法」があります。

これは、話を以下の4つの順に沿って構築するフレームワークです。

  • P:結論 Point
  • R:理由 Reason
  • E:具体例 Example
  • P:結論 Point

頭でわかってはいても、実際に使うことは難しいです。

原稿執筆や普段の会話に意識して用い、咄嗟の回答でも使えるように準備をしておきましょう。

絶対に研究室見学に行く

必ず!絶対に!研究室見学に行きましょう!

前述の評価ポイントを満たすためにも、研究内容や教授の雰囲気の理解を深めることは重要です。

特に、外部進学を希望する方は内部生よりも情報を得る機会が圧倒的に少ないです。

そのため、研究室見学が重要な情報収取のポイントになります。

3年生のうちから動き始め、早めに比較検討しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?時には筆記試験に面接、小論文まで課される大学院入試。

効率的に対策を進めていきたいですよね。

当ブログでは英語試験対策に特化した記事も公開しています。

これらと合わせ、本記事が皆さんの合格の一助になれば幸いです。

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